絶望と勝利のシャープニング

シャープニングの奮闘、というか苦闘の日々ww

 

考えてみると、もう十年単位で、Knivesのシャープニングをしているわけだが、

現在までの俺のシャープニングの歴史は、苦悩と不安と絶望と勝利のモザイクである。

 

最初は、日本の水砥石。

どうも納得いかない。安物だがナイフも2~3本潰したww

慣れないもので、砥石も潰した。

 

続いては、ランスキー。

エッジの角度に付いて毎日悩み続けた。

ホーニングオイルで油まみれの日々。

納得がいかない出来。

 

そして、スパイダルコのトライアングル・シャープナー。

ここまでくると、ナイフのエッジに対しての感覚が大分鋭くなった。

ダル子は、乾いていていいね。ベトベトしない。

まあ、納得できるレベルには、やっとのこと行けたかな?っていうところ。

しかし、まだまだである。

 

次の段階。

ダル子の三角砥石を器具から外して、手で砥ぐ。

かなり品質は上がった。

しかし、エッジのラインを、正の一直線にするスキルが足りない。

 

ここで、「ストロッピング」という砥ぎの世界に踏み込む。

コンベックス、ストロッピング。バークリバーの世界だ。

慣れると、実に鋭いエッジを、品質高く実現できる。

コンベックスでない、マイクロベベルありの

普通のナイフでもストロッピングは十分効果的である。

素晴らしい。

ストロッピング用のギアも、この頃は充実している。

ハンディーの極厚の皮、ランスキーのストロッピング用とか。

 

そして、この頃は、ストロッピングを中心に、

小型のダイアモンド砥石での手砥ぎ、

セラミックなどの仕上げ用小型の棒や四角での

手砥ぎをしている。

 

アーカンサス・ストーンで、

最初の頃のように、砥石での砥ぎもするようになった。

昔使っていたホーニングオイルを垂らしてw

なんか、一回りして最初に帰った気分ww

 

砥ぎの世界は深く、繊細で、自分の精神状態で変わってくる。

マシンを使うのもいいと思う、ワークシャープとか。

一気にグラインドマシンとか。

 

でも俺はうちの子、Knivesは手で砥ぐ。

ブレードと、魂でつながるような気がするから。

まあ、これからも苦悩と、

「より切れるように!」という悩みの日々が続くのだと思う。

 

そんな日常も面白い、って思えているから、OKだww (^(ェ)^)クマー