ロスト・イン・トランスレーション

渋谷の「イメージ・フォーラム」では、

強烈にこころに残る作品に何本も巡り合った。

 

なかでも、今でもアリアリと脳髄に刻み込まれている1本がある。

ロスト・イン・トランスレーション

 

ビル・マーレイと、スカーレット・ヨハンソン

人と人との「こころのつながり」が、

いかに「分かり合えないものか」を痛感させてくれる1本だと思う。

 

結局、人間と言う生き物は、群れる事は有っても、デフォルトで「一人」であり、

根本的に「孤独に生きているもの」だ、という事を美しく描いた作品だ。

 

ソフィア・コッポラ、恐るべし(;´・ω・)

 

日本の広告代理店のクソさ加減、日本人の「対外人姿勢」の卑屈さ、

渋谷のカオス、京の美しさ・・・・

フューチャーされた音楽も素晴らしい。

スクエア・プッシャーにフェニックス、そしてはっぴいえんど・・

サウンド・トラックは、ほぼ20年を経た今も、愛聴盤である。

 

ビル・マーレイのコミカルな表面の奥にある、真摯な感覚が素敵だ。

また、スカーレット・ヨハンソンの、若さの中にある、

「いらだち」「喪失感」「空虚な孤独」に共感する。

 

「イメージ・フォーラム」と言う小さな小屋は、

ある意味、俺にとっての「宇宙」だった。

 

・・・・that's all    (´・(ェ)・`)クマー